ネフローゼ症候群とたんぱく尿

急性腎不全(きゅうせいじんふぜん)や慢性腎炎(まんせいじんえん)と並び、代表的な腎臓病のひとつに、ネフローゼ症候群があります。
たんぱく質が大量(1日に3.5グラム以上)、尿中に排出されることから、体内におけるタンパク質が不足して、顔面や足に強いむくみが出る病気です。

ネフローゼ症候群では、たんぱく尿(尿中に漏出した血清たんぱく)が、多量にみられます。
健康な人でもごく微量のタンパク質が尿中に検出されます・・・1日50グラム以下です。また、とくに病気ではなくても、マラソンなどの過激な運動をした後に生じるもの(運動性たんぱく尿)や、起立したときに生じるものの、寝ると消えるもの(起立性たんぱく尿)、また新生児たんぱく尿などがあります。これらを「生理的たんぱく尿」と言います。
しかし常時、しかも多量のタンパク質が尿中に排泄されることはありません。
多量のタンパク質が尿中に排泄されるのは、やはり何か腎臓に病気を疑わなくてはなりません。

ネフローゼ症候群の症状は、
1.たんぱく尿
2.浮腫(ふしゅ)・・・むくみのこと
3.高脂血症(こうしけっしょう)
が主なものです。
特にたんぱく尿は、ネフローゼ症候群の診断の決め手になります。
まずは、尿たんぱくが、1日3.5グラム以上出ているかどうかで判断されます。その後、さらに血清検査や腎生検査(じんせいけんさ)【※1】によって詳しい診断を行います。

【※1】腎生検査とは、腎臓を針で穿刺(せんし)して組織を調べる方法。

この記事のタグ

サイト内関連記事

ネフローゼ症候群とは?
代表的な腎臓病のひとつに、ネフローゼ症候群があります。 たんぱく尿が出て、血液の......
一次、二次ネフローゼ症候群
代表的な腎臓病のひとつ、ネフローゼ症候群は、腎糸球体(じんしきゅうたい)が免疫ま......
急性腎不全
急性腎不全(きゅうせいじんふぜん)は、急に腎臓の機能が低下し、尿が少なくなり、出......
腎性骨症
腎臓病で透析治療を長くおこなっていると、さまざまな合併症や随伴症状が出てきます。......
腎性貧血
腎臓の機能が衰えてしまったときに、そのはたらきを機械に代行してもらうのが、透析療......
腎臓病の食事療法
腎臓病では、いずれの病気であれ、何らかの食事療法が必要となります。食事を注意する......
腎臓病の人の食事の注意点
腎臓病の患者さんは、自らが主体となって生活を管理することが非常に重要です。 その......
腎不全の食事の工夫
腎不全(じんふぜん)の人の食事療法は、透析治療を少しでも遅らせるために非常に重要......
低たんぱく食
腎臓病の患者さんのうち、慢性腎不全(まんせいじんふぜん)とネフローゼ症候群の患者......
糖尿病性腎症
糖尿病(とうにょうびょう)の患者さんに発生する腎臓病のひとつに「糖尿病性腎症(と......
慢性糸球体腎炎
慢性糸球体腎炎(まんせいしきゅうたいじんえん)は、以前は、治癒することなく進行す......
慢性腎不全
腎臓病になるとさまざまな症状が現れてきます。 慢性腎不全(まんせいじんふぜん)は......
慢性腎不全の治療
腎臓の機能が健康な人の半分以下に落ちてしまった状態を「慢性腎不全(まんせいじんふ......

▲このページのトップへ