急性腎不全
急性腎不全(きゅうせいじんふぜん)は、急に腎臓の機能が低下し、尿が少なくなり、出なくなります。現在でも、予断を許さない危険な病気です。
尿の量が少なくなる症状を「乏尿(ぼうにょう)」、尿が出なくなってしまう症状を「無尿(むにょう)」と言います。急性腎不全になると、尿量の変化だけでなく、消化器、呼吸器、循環器、神経系など、いろいろな症状が発生し、きわめて危険な状態となります。
急性腎不全であらわれる症状
●浮腫(むくみ)・・・顔面浮腫、脚の浮腫
●舌やくちびるの乾燥
●貧血
●乏尿、血尿、たんぱく尿、尿路感染症
●肺浮腫、肺感染症
●紫斑(しはん)・・・内出血で現れる斑点
●菌血症
●悪心、嘔吐、消化管出血
そのほか、精神障害、痙攣、傾眠といった症状もみられます。
急性腎不全は、急に尿が出なくなった(無尿)、尿の量が少なくなった(乏尿)になったときにまず疑われます。診断にあたっては、血液をとって検査をします。血清クレアチニンや尿素窒素(BUN)が上昇していると、急性腎不全と診断されます。
さらにその詳しい原因や腎臓の状態をしらべるために、尿たんぱくや尿沈さの検査などが行われます。そのほか、X線検査やCTスキャン、超音波検査が行われることもあります。
急性腎不全と診断されたら、過労と不規則な生活を避けて身体を養生し、慢性腎不全への移行をなんとしても食い止めなくてはなりません。
この病気は、本人が日ごろから注意や予防をできる類のものではありません。かかってしまったら、医師の管理のもと、指示を守って生活することが大切です。
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