腎性貧血
腎臓の機能が衰えてしまったときに、そのはたらきを機械に代行してもらうのが、透析療法ですが、あくまで代行であることから、衰えた腎臓が回復するわけではありません。したがって、透析療法は半永久的に継続していかなければならないことが多く、しかも人間の腎臓の機能のすべてを機械で代行できるわけではないことから、長期間にわたって透析療法を受けていると、さまざまな合併症が現れます。その代表的なものが以下の5つです。
透析療法による主な合併症
1.貧血
2.腎性骨症
3.不均衡症候群(ふきんこうしょうこうぐん)
4.透析アミロイドーシス
5.動脈硬化症(どうみゃくこうかしょう)。
これらのうち、1の貧血は、現在医薬技術の進歩でほぼ解決されています。また、3の不均衡症候群についても、透析効率を少し落とすなどして調節することで乗りきれます。
しかし、他の3つについてはまだ治療法などに課題が残されている状態です。
●透析治療と貧血
「腎性貧血(じんせいひんけつ)」と呼ばれるもので、腎臓で産生、分泌されるホルモンのひとつ「エリストポエチン」が、長期間におよび透析の間に欠乏することから起ります。エリストポエチンというのは、骨髄に働きかけ、骨髄が血液をつくる作用を促進するホルモンです。
しかし、現在では医薬品としてエリストポエチンが用いられるようになったことから、透析治療の合併症として人びとを苦しめてきた、腎性貧血の問題は、ひとまず解決されたといっていいでしょう。
サイト内関連記事
- ネフローゼ症候群とたんぱく尿
- 急性腎不全(きゅうせいじんふぜん)や慢性腎炎(まんせいじんえん)と並び、代表的な......
- ネフローゼ症候群とは?
- 代表的な腎臓病のひとつに、ネフローゼ症候群があります。 たんぱく尿が出て、血液の......
- 一次、二次ネフローゼ症候群
- 代表的な腎臓病のひとつ、ネフローゼ症候群は、腎糸球体(じんしきゅうたい)が免疫ま......
- 急性腎不全
- 急性腎不全(きゅうせいじんふぜん)は、急に腎臓の機能が低下し、尿が少なくなり、出......
- 腎性骨症
- 腎臓病で透析治療を長くおこなっていると、さまざまな合併症や随伴症状が出てきます。......
- 腎臓病の食事療法
- 腎臓病では、いずれの病気であれ、何らかの食事療法が必要となります。食事を注意する......
- 腎臓病の人の食事の注意点
- 腎臓病の患者さんは、自らが主体となって生活を管理することが非常に重要です。 その......
- 腎不全の食事の工夫
- 腎不全(じんふぜん)の人の食事療法は、透析治療を少しでも遅らせるために非常に重要......
- 低たんぱく食
- 腎臓病の患者さんのうち、慢性腎不全(まんせいじんふぜん)とネフローゼ症候群の患者......
- 糖尿病性腎症
- 糖尿病(とうにょうびょう)の患者さんに発生する腎臓病のひとつに「糖尿病性腎症(と......
- 慢性糸球体腎炎
- 慢性糸球体腎炎(まんせいしきゅうたいじんえん)は、以前は、治癒することなく進行す......
- 慢性腎不全
- 腎臓病になるとさまざまな症状が現れてきます。 慢性腎不全(まんせいじんふぜん)は......
- 慢性腎不全の治療
- 腎臓の機能が健康な人の半分以下に落ちてしまった状態を「慢性腎不全(まんせいじんふ......
